一般社団法人市原市医師会

　

　

市原市医師会の中村文隆です。令和4年5月26日の市原市医師会定時総会で会長に選任・選定され5期目の運営を担うこととなりました。本会は、会員275名（令和4年7月1日）で、医療・介護・福祉等、市民の皆様の安心・安全につながる健康増進事業や地域医療提供を行っております。

市原市は、北は東京湾に面する臨海工業地域、南は房総丘陵に連なる山間部で市域は非常に広く長く、広域医療圏を少ない医療資源で支えるという医療課題があります。それは少子高齢化・医療資源の偏り・医師や医療関連職の不足等々、全国の大都市圏の狭間に認められる二次保健医療圏に共通の課題といえます。こうした地域特性を踏まえ、“地域包括ケアの確立と暮らし易い街作り”に貢献することが、本会の喫緊の課題であると認識しています。

会員の質の向上と、安全かつ質の高い医療の提供の為に研究会、講演会等多くの学びの場を設定し自らの医療人としての資質を磨き、日々進歩する医療の世界で、自らの知識・技術の向上に努めております。

地域保健では学校健診をはじめ、企業等の健診活動・特定健診、がん検診を行政と連携しながら推し進め、予防接種等の予防医療にも貢献し、地域住民の健康増進に寄与しております。特に新型コロナウイルス感染症に対し、住民の皆様がワクチン接種を受けやすい環境整備に行政と協力して取り組んでおります。

救急医療に関しては、当番医と夜間急病センターによる土曜午後、休日、夜間の一次救急、基幹病院による二次救急医療体制の構築と維持を図り、24時間365日救急患者の応需を行っています。また市原看護専門学校を運営し、多くの優れた看護職を社会に送り出しております。

市原市医師会は地域住民の皆様に信頼され、安全で安心して暮らせる社会作りに医療の面から貢献するべく、誠実に活動を進めてまいりますので、関係各機関はもとより住民の皆様のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。